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志免の家 ー2世帯の距離感をデザインした住まいー

別々に暮らしていた親子(60歳代の親と30歳代の娘夫婦)が同居するために、近年空家となっていた、建主の実家を二世帯の住まいとして改修した計画である。

既存住宅は、暗く、寒かった。また、土間で各居室と水回りが分断されており、バリアだらけであった。そうした性能上の課題を解決することに加えて、世代やライフスタイル、価値観の異なる家族がそれぞれ「自立」し、助け合える住まいが求められた。

そこで、既存住宅が持っている母屋、離れという空間構成を活用し、自立した二世帯の距離感をデザインした。各部屋は、土間により、互いに干渉されずに自由に外部へ出入り出来る。両者をつなぐリビングでは、廊下であった南側を一体化し、その一部を縁側空間として再生。

リビングスペースに縁側、和室と多様な空間があることで、一緒にいたい時とそうでない時等、状況に応じた居場所の選択を可能にし、息苦しくない適度な距離感を創出している。

用途   : 住宅

規模   : 造平屋

場所   : 福岡県糟屋郡

敷地面積 : 294.46㎡

延床面積 : 122.80㎡

竣工   : 2015年4月

写真   :​ 八代写真事務所

​受賞   : 第34回住まいのリフォームコンクール

        住宅リフォーム・紛争処理支援センター理事長賞

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